
1.事業目的および内容
日本での避難生活が長くなり、日本語の習得度にも幅がでてきています。就業や進学も一定以上の日本語を習得していることが条件になっていることも多く、日本で暮らしていくには日本語の習得は不可欠になっています。
求人に応募をしても、日本語が分からないことで採用に至らないケースが多くありました。
そこで、就業や進学の条件をクリアする、日常のコミュニケーションができるなど、日本で安心して暮らせる支援を行います。
2.方法
認定心理日本人カウンセラー及びウクライナ人講師による、就業・進学希望者向けの日本語グループレッスン(初級・中級)からスタートし、10月以降は、日本語の実力や目標に合わせて、入門・日本語能力試験用クラスのコマ数を増やしました。
時期:2024年4月~2025年3月
場所:東京都渋谷区、オンライン
参加者:1300名
枠組み:1回あたり60分~90分。基本週1回、対面およびオンライン実施。
3.実施状況
全実施回数566回
全実施回数約766回のうち、日本財団助成対象としては566回実施済(うちグループレッスン18回)
4.効果など
実力に合わせたクラス分けとコマ数を増やしたことで、習得度の差が少なくなり学びやすくなったことと、コマ数が増えたことで短期間で多く学ぶことが可能となりました。
日本の大学を受験する方は、出願までに規定の日本語能力試験に合格することが必須のため、集中して学んでおられます。また、昨年同様、日本語教室に来ることが、ウクライナ人同士のコミュニティーの場にもなっており、メンタル面でもプラスとなっております。
2025年以降も、能力別に応じた日本語教育を強化し、日本での暮らしがより充実したものとなる取組みを実施いたします。