一般社団法人 全国心理業連合会(全心連)

Japanese Organization of Mental Health and Educational Agencies

心理カウンセラーの全国統一資格がうまれました

統一資格の要件

認定資格のカリキュラムについて

「プロフェッショナル心理カウンセラー」の育成カリキュラムは、3つの分野の専門性を高めることを重視しています。

プロフェッショナル心理カウンセラー〜3つの分野の専門性〜

  1. カウンセリングスキル教育

    心理カウンセラーとして、まず第一に専門知識を勉強しなければなりません。そのために、スキル教育として心理学と心理療法を学びます。
    ただし、プロフェッショナル心理カウンセラーは、知識を身に付けることと平行して、その知識を使うことを重視します。そのため、ロールプレイはもちろん、学んだ知識を元に行うケーススタディレポートを広範囲に行います。
    スキル教育は、2年間のカリキュラムの1年目に集中して行い、合計450時間の履修時間を必要とします。

  2. カウンセリング実習研修

    「プロフェッショナル心理カウンセラー」は、実践重視の認定資格です。そのため、2年目のカリキュラムにおいては、カウンセリングの現場に出かけ、徹底して実際のケースに触れ、カルテリングを行います。
    まだ一人前の心理カウンセラーではありませんから、当然認定資格取得済みのカウンセラーの指導の下に行い、スーバービジョンを受けます。
    これらの履修に1年間で650時間という時間をかけます。
    ボランティア活動も、この実習研修への組み込みを認めます。

  3. プロフェッショナル適性教育

    心理カウンセラーとして最も重要なことは、「クライアントを知識で判断する」ことではなく、「クライアントを受け入れ受容し、まずすべてを聴くことから始める」ことです。また同時に、カウンセラーは医師ではありませんから必要な時には医師へのリファーを行う適切な判断も求められます。
    この最も重要な心理カウンセラーとしての精神と心構えを徹底するために、プロフェッショナル心理カウンセラーのカリキュラムには、プロフェッショナル適性教育というプログラムが含まれます。
    ここでは、カウンセラーに必要な法律等の知識を学ぶと共に、経験豊かな心理カウンセラーとのディスカッション等を通して、心理カウンセラーとしての姿勢や行動規範を学びます。同時に、自分自身がカウンセリングを受ける「教育分析」を行い、自分自身のカルテを作成してカウンセラーとしての自己成長を促します。
    これらを合計して、2年目に約180時間の履修を行います。

※教育分析:自分自身がカウンセリングを受け、成育歴・価値観を含めた自己認識を深めて自己成長をはかり、クライアントに対する対応能力を高めること


各資格との比較

「プロフェッショナル心理カウンセラー」のカリキュラムは、他の資格と比較した場合、国家資格である精神保健福祉士と同様な履修条件となります。
臨床心理士は、大学院まで6年間にわたり専門知識教育を行いますので、知識教育の履修時間は他を圧倒して多くなります。
「プロフェッショナル心理カウンセラー」は、専門知識教育の時間は産業カウンセラーを除く他の資格よりも少なくなりますが、実習・研修に重点を置いているため、実習・研修の時間が最も多くなるのが特徴です。
また、心理カウンセラーとしての姿勢や精神を育む職業適性教育を明確に設けている点が他の資格には無い特徴です。

各資格との比較

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