一般社団法人 全国心理業連合会(全心連)

Japanese Organization of Mental Health and Educational Agencies

全国心理業連合会からのお知らせです

「SNS誹謗中傷等心のケア相談」実施レポートを公開
~6,000人以上の登録、相談者において80%以上の効果性を確認~

 一般社団法人全国心理業連合会(全心連)は、一般財団法人全国SNSカウンセリング協議会と実施した、無料のLINE相談窓口「SNS誹謗中傷等心のケア相談」の実施結果を取りまとめましたのでお知らせします。なお、本レポートは、インターネット上の誹謗中傷による精神的ダメージを受けた方を対象としています。

SNS誹謗中傷等心のケア相談 実施レポート

■レポート概要

実施期間2020年7月27日~8月17日(月)のうち、広告等での正式告知開始の2020年8月4日(火)から14日間のデータを集計しました。

1.「誹謗中傷」というテーマへの関心の高さ
今回の取り組みでは、LINE広告、HPやSNS掲載等により、LINE相談アカウントへの友だち追加を促すための告知を行いました。短期間の広告にもかかわらず、10代の若者(全体の約75%)を中心に6,000人以上の友だち登録があったことは、このテーマへの関心の高さが伺えます(p3)。

2.法的措置の手前の段階で、心理的なサポートを必要としている相談者が多い
悪口・批判・からかい(SNS・インターネット相談件数の約70%)、仲間外れ(同・約5%)などによる精神的なダメージを受けたという相談内容が多く見られました(p5)。
一方、法的措置を検討したいという相談内容はわずかであり、心理的なサポートを必要としている相談者が多いことが推測されます。

3.話を聴くこと(傾聴)によるSNS・インターネットとの向き合い方を考えることの有効性
対応方法としては、ほとんどが傾聴・助言による対応、および通報機能や削除依頼・ブロックの方法を教えること(SNS・インターネット相談件数の90%以上)であり(p10)、また、平均相談回数が1.32回(p4)、相談直後のアンケートでもほぼ80%以上の効果性があった(p12-13)ことから、専門の心理カウンセラーが話を聴くことで気持ちの整理につながり、SNSやインターネットとどう向き合っていくかを考えることが効果的であったと言えます。

■「SNS誹謗中傷等心のケア相談」実施概要

LINE相談アカウント「SNS誹謗中傷等心のケア相談」では、インターネット・SNS上の誹謗中傷等による精神的なダメージを受けた方を対象に相談を受け付け、「話を聴くプロ」がワンストップで対応。

主催:一般社団法人全国心理業連合会
協力:一般財団法人全国SNSカウンセリング協議会、LINE株式会社
期間:2020年7月27日(月)~8月17日(月)、毎日19時から22時まで(21時30分受付終了)
担当:全心連公認プロフェッショナル心理カウンセラー(話を聴くプロ)
方法:専用のSNSアカウントを使用し、SNS相談を実施。セキュリティが確保されたシステム(トランスコスモス社のKANAMETO)を使用

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