一般社団法人 全国心理業連合会(全心連)

Japanese Organization of Mental Health and Educational Agencies

全国心理業連合会からのお知らせです

全心連ウクライナ「心のケア」交流センターが「令和6年能登半島地震」で被災されたウクライナ避難民に対する一時避難を実施

 日本で唯一の心理カウンセラーの業界団体である一般社団法人全国心理業連合会(東京都渋谷区、代表理事:浮世 満理子、以下「全心連」)が運営する全心連ウクライナ「心のケア」交流センターは、令和6年能登半島地震で被災されたウクライナ避難民に対し、心のケアの一環として一時避難を実施していますのでお知らせします。

■背景・目的
 2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の皆様にお悔やみを申し上げます。また、被災された皆様に心より御見舞い申し上げます。
 全心連では2022年5月にウクライナ「心のケア」交流センターを立ち上げ、ウクライナ避難民の方々に対する心の居場所づくりをはじめとした心のケアを行い、現在1,500名以上のウクライナの方々とのつながりを持っています。この度の能登半島地震発生後、北陸地域のウクライナ避難民の方々から、地震や緊急地震速報の警報音への恐怖感や、強いストレスにより眠れないなどの相談が寄せられています。
 全心連が行ってきた東日本大震災等での心のケアの知見から、自然災害によりトラウマが悪化することがわかっています。戦争トラウマを持つウクライナ避難民の方々にとっては、揺れや警報音はミサイル攻撃や空襲警報を連想させ、心身へ大きなダメージを与えます。心の安定感や安心感を持つために、余震が続く地域からいったん離れることは、ウクライナ避難民の方々にとって震災直後の必要な対応のひとつになると考えます。そこで、全心連では北陸地域のウクライナ避難民の方々を対象とし、一時避難を実施しています。日本の支援団体との連携を持ちながら、北陸地域のウクライナ避難民の方々が心のケアを受けることができるよう、「話を聴くプロ*」を中心にサポート体制を整えます。

■北陸地域のウクライナ避難民に対する一時避難について
 関西・関東の支援団体に対し、一時避難先での滞在費等の不安がない形で、1~2週間程度の受け入れが可能かの打診をさせていただきました。北陸地域のウクライナ避難民の方々へは、現状のヒアリングと、一時避難を希望する方には受け入れ可能な地域を提示し、ご希望をお聞きします。一時避難地域までの交通費を負担し、できる限り金銭的な負担のないように手配を行います。
 震災から10日後に一時避難をされた北陸のウクライナ避難民の方からは、被災後はじめてゆっくりと眠ることができたとの声をいただいています。
主催:一般社団法人全国心理業連合会
後援:一般社団法人プロフェッショナル心理カウンセラー協会
協力: 株式会社アイディアヒューマンサポートサービス

※「ウクライナ「心のケア」交流センター」についてはこちら
https://www.mhea.or.jp/ukraine-himawaricenter/

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